館跡にはいくつかの古井戸が残っていますが、中でもこの「姫の井戸」は生活の中心になる場所にあり、信玄公ご息女誕生の際、産湯に使用された事からこのように名付けられました。一名を「茶の湯の井戸」ともいい、この井戸から発掘された茶釜などの品が宝物館に展示されており、当時の生活を知る貴重な手がかりとなっています。
この茶釜は京よりの賓客をもてなす茶会に使用され、館内で日常に茶をたてる際にも、この井戸の水を使用していました。元来、お茶は薬用として我が国にもたらされた事もあり、この水そのものにも延命長寿、万病退散のご利益があるとされています。
いつでもご自由に「お水取り」が出来ます。