底に小さな穴をあけた瓶を土中埋め、わずかな水を流す。水は穴から水滴となって落ち、瓶の中で反響し、琴の音にも似た澄んだ音を地中に響かせる一つの音文化の極致である。
江戸期、文化大正の時代に庭師によって考案されたこの技術は、茶室のつくばいや庭先の手水鉢に設えられ、数奇者たちに愛でられました。
昨今は「癒し」の音として注目されておりますので、暫しこの音に耳を傾けて頂き、日常で疲れた感性をご回復下さい。