昭和14年東京八王子に生まれる。武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)本科・西洋画科卒業東京学芸大学養護科修了。
無所属。
昭和52年から八ヶ岳山麓長坂町のアトリエで制作を続け、作品の発表は個展が中心。平成4年〜11年、武蔵野美術大学特別講師をつとめる。
エッセイストとしても活躍し、山梨日日新聞に平成7年秋より1年間連載。主な著書に「きのこの絵本」「山のごちそう」「八ヶ岳 風のスケッチ」(ちくま文庫)がある。
平成10年師走、天井画奉納を決意。現在もこの偉業に日夜、心血を注ぐ。




甲斐は、花の好きだった亡き母のくに(春日井)でもある。
八ヶ岳山麓長坂町塚川部落の片すみにアトリエを設けてのち、本画作成のかたわら、気がつくと写生(スケッチ)を再開していた。やがて、足もとの草花にもいのちが宿ることを、いまさらながらのように告げられた。その多くが母の教えてくれたはなばなであった。
日課のような写生を基調にして、江戸や幕末・明治の博物写生画家たちへの憧憬を重ね、「山川草木悉皆成仏」のおもいを表現できたらと、今日も絵筆を握りつづけている。

渡辺 隆次

 

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